今回は外壁材の種類についてご紹介します。家の外観の印象を決める大切な要素の一つとなります。
サイディング
窯業系サイディング
一番普及している外壁材となります。セメントと繊維質を混ぜて板状にしたものにペイントをして仕上げたものになります。
厚みがあるほど、凹凸が出せるので様々なデザインが可能となります。昔は釘止めでしたが、今は金物工法が主流となります。

メリット
一番のメリットは価格が安いこと。次に施工が比較的簡単なため、品質にばらつきが出にくいこと。
デメリット
定期的な塗装が必要になること。新築当時の柄(タイル調など)はつぶれてしまうのでのっぺらとしてしまうこと。※最近のサイディングは技術が向上し様々な柄を付けることが出来るようになりましたが、塗り替え時はそうもいかない。。。
金属サイディング
ガルバリウム合板に断熱材を貼り付けた商品となります。最近は多く目にするようになってきました。

メリット
なんといっても素材の軽さからくる耐震性能の高さ。シンプルなデザインでモダン住宅によく似合います。また錆に強いのも特徴です。
デメリット
メンテナンスフリーと思われますが、定期的な塗装が必要なことです。
また、素材は錆びにくいですが表面が傷つくとそこから錆ていくこともあります。ぶつかると表面がへこみやすいこともマイナスです。
樹脂サイディング
旭トステムが出している外壁材となります。日本ではまだ認知度が低いですが、北米では50年以上前から普及しています。
メリット
窯業系サイディングより軽く(約10分の1)、塩害・凍害に強いため使う地域を選びません。
デメリット
材料自体が高く、施工費も高いです。また、誰にでも施工できる訳ではないので取り扱いできる業者が少ないのもデメリットでしょう。
木質サイディング
本物の無垢の木を外壁に張れるように加工した商品です。準防火地域でも使える商品もあります。
メリット
なんといっても無垢ならではの表情でしょう。暖かみがあり、木目の美しさ、高級感があります。
金属サイディングに一部レッドシダーの外壁材を使ったり、軒天井に採用するとお家の格が何段もアップすると思っています。
デメリット
価格の高さ、定期的な塗装が必要(塗装しないとシルバーグレーに変化していきます。が、それもまた美しい)なこと。無垢の木なので伸び縮みがあり裏側に雨が回るので、下地の防水を完ぺきにしないといけないことなどがありますが、デメリットを上回るメリットがあります。
モルタル壁
昔から採用されている外壁材です。モルタルで下地を取った後に仕上げ材を施工することで仕上がっていきます。仕上げ材の種類によって建物の表情が決まってきます。

メリット
サイディングのように継ぎ目がないため、コーキングの劣化などの心配がなく、仕上げ材によって表情が変えれる。
将来、リフォームで窓の位置を変えたい時なども、サイディングなどに比べると簡単に出来る。(サイディングは既製品のため、同じ柄がなくなるため補修の範囲が広がったりします。)
デメリット
現場で人の手で塗るので品質にばらつきがでる。また、湿式工法なので、施工期間が長くなる。
サイディングより高くなる。
タイル外壁
見た目の美しさもあり、メンテナンスもフリーに近い。重厚感もあり、マンションや商業施設などで良く見られます。
メリット
耐久性、耐候性に優れ、色あせもしにくい特徴があります。昔ははがれ落ちたりすることが問題となっていましたが、最近の施工では落下の可能性はほぼなくなりました。
デメリット
初期費用がかかってしまうのがデメリットです。タイル自体は耐久性が高いですが、目地やコーキングはメンテナンスが必須となります。
おすすめはどれ?
筆者のおすすめはなんといっても、木質サイディングです。モルタル壁や金属サイディングに木質サイディングもかっこいいです。
価格は高くなりますが。満足度もさらに高くなりますので是非採用してみてください。
いずれの外壁を選んでも何かしらのメンテナンスは発生します。その時だけではなく、10年後、20年後の景色を想像することが大切だと思います。
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