外壁塗装の基礎知識

外壁塗装は、大事な建物を長持ちさせるために必須の工事となります。

大切な住まいを守るために外壁の種類に応じた塗装を定期的にしてあげることが欠かせません。

今回は、外壁塗装の役割、工事の流れ、塗料の種類、費用相場などの基礎知識をお伝えいたします。

・外壁塗装の役割

外壁塗装の役割は大きく２つあります。

１つは、外壁の劣化を止めて家を長持ちさせること。もう１つが見栄えを綺麗にすることです。

長年、紫外線や雨風にさらされている外壁は思った以上にダメージが入ってる状態となります。コケやカビ、白華現象（チョーキング）などの劣化が見られ始めたら要注意となります。

塗装することで、外壁を保護することはもちろん新築時のような美しい外観に変わるのも大きなメリットでしょう。

　一般的な戸建て住宅の場合は、一日で足場組立が完了します。外壁塗装工事の中で一番大きな音が発生する工程となります。

　外壁についているコケやカビ、ほこりなどを洗い流してきれいにしていきます。

　合わせて外壁にひび割れやおかしなところがないかのチェックも行います。

　サッシ廻りや目地などコーキングと呼ばれる部分の打ち替え（場所によって打ち増し）をしていきます。コーキングの劣化（ひび割れ等）により雨漏りのリスクが高まりますので塗り替えの際には必須の項目となります。※一部例外あり

　モルタルの外壁の場合は目地はありません。サッシ廻りもコーキングはありませんが、弊社の場合はサッシ廻りに新たにコーキングを施工していきます。より防水性が高まります。

　サッシなどペンキがついてはいけない部分をマスカーと呼ばれる養生材とマスキングテープを使って養生をしていきます。きれいに塗装していくために必要な工事となります。

　一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りとなります。下地の状況と使用する塗料により下塗り材が変わります。中塗りと上塗りは通常は同じ色で塗装していきます。

本当に中塗りと上塗りしているの？って不安になる方には中塗りと上塗りの色を変えることも可能です。

　塗装が完了したら養生を剥がしていきます。最後に汚れてしまった部分を掃除したり、塗装に変な所がないかなどをチェックして完了となります。

　通常、半日程度で足場の撤去が完了します。

　いよいよ全体像が見えてきます。がらっと印象が変わりますので、一番楽しい瞬間でもありますね。足元の細かいゴミなどを掃除して、再度全体をチェックしてお引渡しとなります。

外壁塗料の種類は安い方から順に

アクリル　→　ウレタン　→　シリコン　→　ラジカル制御系　→　フッ素　→　無機

となります。

一昔前まではウレタンが主流でしたが、今はシリコン塗料が主流となります。ただし、木部や雨どいなどはまだまだウレタン塗料が主流です。

フッ素や無機系は耐久性は高いですが、比例して価格も高くなりコストパフォーマンスがあまりよくありません。

シリコン塗料の耐用年数が約10～15年に対して、無機塗料は約15年～25年となります。

無機塗料は扱いが難しく、施工に慣れていない職人さんでは取り扱いができません。

外壁塗装はただ塗ればいいってものではありません。既存の状態にあった下地処理を行い、劣化（ひび割れ等）があれば補修する必要があります。

また見積もりにも注意が必要です。あまりにも安すぎる見積もりの場合、付帯設備（雨どいや軒天等）が入っていなかったり、3回塗りしないといけないところを2回塗りで仕上げてしまう悪徳業者もいます。

見積もりに不明点がある場合は必ず聞いてみるようにしてください。

今回は外壁塗装のお話でしたが、一緒に施工することの多い屋根塗装についても次回記事にしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。