屋根塗装は、大事な建物を長持ちさせるために外壁塗装とともに必須の工事となります。
大切な住まいを守るために外壁の種類に応じた塗装を定期的にしてあげることが欠かせません。
今回は、屋根塗装の役割、工事の流れ、塗料の種類、費用相場などの基礎知識をお伝えいたします。
基本的な流れは外壁塗装と同じとなります。

屋根塗装と外壁塗装は一緒にやることが多いですね。
・屋根塗装の役割
屋根塗装の役割は大きく2つあります。
1つは、屋根の劣化を止めて家を長持ちさせること。もう1つが見栄えを綺麗にすることです。
長年、紫外線や雨風にさらされている屋根は思った以上にダメージが入ってる状態となります。屋根は外壁に比べ遮るものがないのでより過酷な環境となります。

塗装することで、屋根を保護することはもちろん新築時のような美しい外観に変わるのも大きなメリットでしょう。
・屋根塗装工事の流れ
1.足場設置
一般的な戸建て住宅の場合は、一日で足場組立が完了します。屋根塗装工事の中で一番大きな音が発生する工程となります。
2.高圧洗浄
屋根についているコケやカビ、ほこりなどを洗い流してきれいにしていきます。
合わせて屋根材にひび割れやおかしなところがないかのチェックも行います。
3.養生
サッシなどペンキがついてはいけない部分をマスカーと呼ばれる養生材とマスキングテープを使って養生をしていきます。きれいに塗装していくために必要な工事となります。
4.屋根塗装
一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りとなります。下地の状況と使用する塗料により下塗り材が変わります。中塗りと上塗りは通常は同じ色で塗装していきます。
本当に中塗りと上塗りしているの?って不安になる方には中塗りと上塗りの色を変えることも可能です。
6.養生はがし、ダメ直し
塗装が完了したら養生を剥がしていきます。最後に汚れてしまった部分を掃除したり、塗装に変な所がないかなどをチェックして完了となります。
7.足場撤去
通常、半日程度で足場の撤去が完了します。
8.最終確認
いよいよ全体像が見えてきます。がらっと印象が変わりますので、一番楽しい瞬間でもありますね。足元の細かいゴミなどを掃除して、再度全体をチェックしてお引渡しとなります。
・屋根塗料の種類
屋根塗料の種類は安い方から順に
ウレタン → シリコン → ラジカル制御系 → フッ素 → 無機
となります。
一昔前まではウレタンが主流でしたが、今はシリコン塗料が主流となります。
フッ素や無機系は耐久性は高いですが、比例して価格も高くなりコストパフォーマンスがあまりよくありません。
ウレタン | 2100円~2600円 |
シリコン | 2300円~2900円 |
ラジカル制御系 | 2800円~3500円 |
フッ素 | 3500円~4300円 |
無機 | 5500円~6500円 |
シリコン塗料の耐用年数が約10~15年に対して、無機塗料は約15年~25年となります。
無機塗料は扱いが難しく、施工に慣れていない職人さんでは取り扱いができません。

おすすめの塗料はシリコン系です。コスパがいいですよ。
・屋根塗装の注意点
外壁塗装はただ塗ればいいってものではありません。既存の状態にあった下地処理を行い、劣化(ひび割れ等)があれば補修する必要があります。
屋根塗装では遮熱塗料もおすすめとなります。外壁に比べて直接太陽光を受けるところなので、効果も高いです。

遮熱塗料の場合は、太陽光を反射するように明るい色がメインとなります。
そこが注意ですね。
屋根塗装工事と外壁塗装工事はほとんどの場合、同時に施工することとなります。工事に対する足場設置価格に占める割合が高いため、一緒に施工したほうがお得となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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